みどりさんとパンダと

私はパンダになりたい。シャンシャンのひとりだち大作戦の経過。

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サワディーカー!

 

紅葉もだいぶすすんで、パンダ舎の前の木もだいぶ葉っぱが落ちて。

秋まっさかり。

 

先日、11月13日からひとりだちの練習を始めたあの子。

私たちのアイドル、江戸っ子シャンシャンちゃんの様子はどうかしら。

 

 

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11月13日(火)ひとりだち初日。

 

見ているこちらが緊張しちゃう初日。

朝一のシャンちゃんは、なんとなくいつもと違うってことがわかっているみたい。

今までも、お母さんと離れて過ごすことはあっても、今回のようにずっといないってことはなかったから。

 

いつもなら朝のこの時間は、新しい櫓のてっぺんでもぐもぐご飯を食べているシャンちゃん。

この日は少し笹をかじっては櫓を降りてしまう。

ちゃんとごはん食べない。

お部屋との間のドアや、シンシンがいるであろう放飼場との壁際をいったりきたり。

時には壁に手をついて立ち上がったり。

あたかも、お母さんのシンシンを探したり、壁の向こうのシンシンを呼んでいるみたいに見えちゃう。

結構な時間、ウロウロしていたシャンちゃん。

飼育員さんが様子を見に来てくれたり、おいしそうな笹を差し入れてくれたりして。

お母さんと同じで、生まれた時から近くにいる飼育員さんに会って少し落ち着いたみたい。

飼育員さんもとっても心配だろうな。

 

普段あんまり見かけない場所で笹をもぐもぐするシャンシャン。

ドアが見えるところに座ってる。

切ない・・・。

 

その後、櫓の上で少し横になっていました。少し眠れたかな?

 

13:30頃、シンシンが戻ってきました。

シャンシャンもすぐに気づいたみたい。

喜んで飛びつくのかなーと思ってみていると、どうやらそうでもない様子。

ほんの数時間、お母さんに会わない間に少し大人になったのか・・・

それとも、シャンシャンをひとりぼっちにしたから拗ねてるの?

少し離れたところからじーっとシンシンの様子をうかがっているシャンシャン。

しばらくするとそんなシャンシャンのところにシンシンが近づいて、顔をすりすり。

そしたらシャンシャンも安心したみたい。

 

その後はずっとずーっと、シンシンの後をストーキング。

またシンシンがどっか行かないように見張っているみたい。

それはお部屋に帰るまでずっと。

 

お部屋に帰ってからの二人の様子がまたほほえましくて。

狭いところでギューギューになりながらいっしょにもぐもぐしてたね。

 


Ueno Panda Live.jpより。

 

かわいいやら切ないやらで胸がいっぱいになりました。

まだ1日目とはいえ・・・これは大変よ。

見ている我々の気持ちが大変。

シャンちゃんはとってもよくがんばったね!!

エライ!!!

 

 

11月14日(水)ひとりだち2日目。

 

2日目。

1日目を経験してどのようにシャンシャンに変化があるかが気になるところ。

この日もやっぱり、ひとりぼっちということで少し落ち着かない様子。

相変わらず、ドア付近をウロウロしています。

 

どうしてお母さんはこないの?

シャンシャンはそっち行っちゃだめですかー?

 

とでも言いたそう。

シャンシャンの好きな大きな葉っぱの笹をもらってからは、ドアをガン見しながらもぐもぐ。

櫓の上でもぐもぐしているときは、隣のお庭からお父さんのリーリーが見守ってくれてた。

お友達のカラスさんも心配して様子を見に来てくれたね。

でもまだシャンシャンはカラスさんと遊ぶ心の余裕はないみたい。

そのうち、お母さんがいる方向を見ながらうとうと。

 

この日は前日より1時間ほど早く、12:30頃にシンシンが戻ってきました。

ちょっとじゃれあったり、櫓の高いところと低いところでいっしょにお昼寝したり。

ひとりだちに入る前と同じような光景が少し見られてホッとしました。

 

お部屋に入る時には、少し前までシャンシャンのハンモックがあった木にちょっと登ってみたり。

お部屋に入ってからは、お母さんの横でいっしょにディナー♪

今日もおつかれ。シャンシャン。シンシン。

 

 

11月15日(木)ひとりだち3日目。

 

シャンシャンは賢い子。

この2日間で、朝のうちはお母さんはいないんだと学んだ様子。

朝からお昼少し前まで櫓の上で眠っていました。

 

 

寝てればそのうちお母さんが来るってわかったみたい。すごいよシャンちゃん!

それでも、ひとりだちの練習を開始してから、しばらくシャンシャンは眠れなかったんだよ・・・なんて話を聞くと・・・涙がこらえられません。

今までお母さんとずっといっしょだったのに、急に離されて、小さなシャンちゃんがどれだけ不安なことか。

仕方ないこととはいえ、胸が苦しくなりますわ。

 

お昼くらいには起きて、またドア近辺をウロウロ。

ドアや壁やそこらへん一帯をチェックしないと気が済まないみたい。

 

 

お母さん、いつ来ますかね?

 

 

近い。

かわいい。

がんばれシャンちゃん。

 

この日は13:30頃にシンシンが戻ってきました。

その後はまた連日のごとく、シャンシャンはシンシンのストーカー状態。

 

 

かわいいよ。

かわいいんだけど・・・

何とも言えない気持ちになるよ。

 

 

 

室内では、しばらく別のお部屋で過ごします。

17時近くになって、部屋と部屋の間の扉があいて、親子同室に。

シャンシャンはやっぱりくっついているのが落ち着くのかな。

 

11月16日(金)ひとりだち4日目。

 

この日もさすがのシャンちゃん。

果報は寝て待て方式。

 

 

寝てるうちにお母さん帰ってきてるといいなー♪

なんて思ってたり。

 

 

よく寝てる・・・のか。

それとも目をつむってるだけ?

 

 

この日も13:40頃にシンシンが合流。

その後はずっと後追いです。

シャンシャン疲れちゃうよ。

体力的にも疲れるだろうし、いつもと違う環境にいる精神的なストレスって相当だと思う。

まだチビなのにな。

パンダ界は過酷だわ。

 

 

案の定、お部屋ではバンザイして爆睡。

リーリーが乗ると小さく感じてた櫓だけど、やっぱりシャンシャンが寝ると大きく感じる。

 

 

11月17日(土)~11月18日(日)ひとりだち5~6日目。

 

土日です。

寒い中、たくさんのひとがシャンシャンの様子を見に来ていました。

 

シャンシャン、だいぶ午前中の過ごし方は慣れたようです。

リーリーやカラスさん、飼育員さんたちに見守られながら、のんびり過ごすことができているみたい。

シンシンが戻ってきてからはやっぱりストーカーと化して、あとをつけ回すことに変わりはありません。

 

これまでの数日を見ていると、シンシンはだいぶ子離れが進んでいるみたい。

攻撃したりはしないけど、少し前までのようにかまったりはあんまりしない感じ。

シャンシャンもなんとなくそんな雰囲気を感じてるじゃないかな。

でもまだお母さんが大好きで追いかけちゃうんだろうな。

なんとも、いやはや。

 

シャンシャンひとりだち計画1週目の感想。

 

いやー、苦しい1週間だったわ!

わかってたけど胸が締め付けられるってこういうことね!!

 

今のところ、私が思うひとりだちの進捗状況としては

 

シンシン 70%

シャンシャン 25%

 

といったところでしょうか。あくまで個人的な感想です。

 

シンシンは子供のころに親離れを経験しているし、とっても理解が早い頭のいいパンダですから、今回の趣旨をいち早くわかっていると思います。

 

シャンシャンは午前中はお母さんがいないってことは理解しているみたい。

でも午後もなぜかつれないお母さんに戸惑っている感じでしょうか。

 

ここまで来てしまったら、おそらくもとには戻せないでしょうし、シャンシャンにあんまり無理させないように粛々と進めていくしかないのでしょうね。

心配な気持ちと、シャンシャンなら大丈夫!という気持ちがいったりきたり。

 

最近思い出すのが、アドベンチャーワールドの飼育員さんが話していたこと。

パンダにもなにかしら感情がある。

でも人が思うほど寂しがりやじゃない。

 

そして、桜浜ちゃんと桃浜ちゃんの話。

 

 

桜浜ちゃんと桃浜ちゃんは双子で仲良く同じ空間で暮らしていたの。

でもお兄さんやお姉さんが中国に帰ることになって、一時的に桃浜ちゃんだけ別の建物に移動したの。

それまでは妹の桃浜ちゃんが、姉の桜浜ちゃんに甘えたり、遊んでって言いに行ってたんだって。

ところが、一時的とはいえ環境が変わった桃浜ちゃん。

戻ってきたら、今度は桃浜ちゃんから桜浜ちゃんをかまうことがなくなって、逆に桜浜ちゃんから桃浜ちゃんにじゃれつくようになったんだって。

いつもいっしょだった双子が少し離れて、環境が変わった方の桃浜ちゃんが少し大人になったんじゃないかって。

 

 

今回のシャンシャンのひとりだちも、いつもと同じお庭にいるシャンシャンはあんまり変わらないけど、シンシンは環境も変わったことで少し先に進んでるのかもしれないな。

 

ひとりだちにはそれぞれのペースがあるので

今このタイミングでいいのかとか、やり方が正しいのかは誰にもわからないのが難しいところ。

 

中国の子パンダ達は、親と離れてひとりだちしても、お友達がいる。

結浜ちゃんがひとりだちしたときも、ガラス越しだけどお姉ちゃん達が近くにいた。

でもシャンシャンはひとりぼっち。

いくらパンダが単独で暮らす生き物だとしても、やっぱりさみしいんじゃないかなぁって想像しちゃって。

人基準で考えるのはやめようって思ってもなかなかうまくいかない!

シンシン以上の存在となるとなかなか難しいけれど・・・

せめて、シャンシャンがシンシン以外にも楽しくなれることがあるといいな!

例えばもっと豪快に遊べる遊具とか。

タイヤのおもちゃとか。

少しでも気がまぎれることがないと、シャンシャンの気持ちが心配です。

 

あぁぁ、私はパンダになりたい。

パンダになって、シャンシャンと話をしたい。

どんな感じ?って聞いてみたい。

できたらいっぱい遊んであげたい。

よくがんばってるよってたくさんほめてあげたい。

 

今の私は、見ていることしかできないのがもどかしい。

見てる側には切なくつらい日々が続いています。

それでも成し遂げないといけません、ひとりだち!

見守りましょう、ひとりだち!!

シャンシャン応援してるよーーーー!!!!

 

 

 

 

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