サワディーカー!
いつの間にか12月。
師走ですよ!!
2018年も残すところあと1か月。
毎日ぎゅうぎゅう詰めでいってみましょ♪
さて。
11月13日からひとりだちの特訓中の上野動物園のかわいこちゃん、シャンシャン。
無事にステップ2へ進み、毎日がんばっています。
☆1週目の様子
☆2週目の様子
シャンちゃんがいい子すぎて、健気すぎて。見ていて泣けることもしばしば。
日に日に慣れて、落ち着いてきているようです。
そして・・・。
12月2日(日)からステップ3へ。
お知らせしたとおり、上野動物園ではジャイアントパンダ「シャンシャン」の成長にともない、母親「シンシン」から離れて単独でくらす時間を徐々に伸ばし、ひとり立ちへの成長を慎重にサポートしています(準備の経緯と状況の詳細についてはこちら)。
シャンシャンは今年(2018年)10月ごろからタケやササを食べるようになり、順調に成長を続けています。現在、1日に1時間ほど母親シンシンのそばにいる姿が見られますが、同居していても、かなりの時間を単独で過ごしています。
別居時のシャンシャンはおおむね落ち着いており、健康上の問題も見られず、ひとり立ちは順調に進んでいます。そこで、現在のステップ2「屋外放飼中別居」をステップ3「夜間別居」に進めます。ステップ3では、午前と午後は屋外で同居(雨天などの際は室内で同居)させ、現在授乳の機会が多く見られる夜間に別居させます。
ステップ3の期間:2018年12月2日(日)からしばらくの間
※午後屋外で別居となる場合もあります(母子の位置はステップ2の午後と同じです)。
※動物の状況により公開位置の配置や移動のタイミングが変わる場合があります。
来園される方々へのご注意
シンシンがシャンシャンを遠ざけるような行動の変化が観察された場合など、ジャイアントパンダの状況に応じて公開を中止する場合があります(くわしくはこちら)。入園およびパンダ観覧待機列への整列にあたっては、公開中止の可能性があることをあらかじめご了承ください。
公開中止の際は、係員がパンダ舎内および観覧待機列に整列中の来園者の方々を誘導いたします。係員の指示にしたがって移動してくださいますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。
☆UENO-PANDA.JPより。
12月2日(日)からステップ3に進みます。
ついに・・・という気持ちと、シャンちゃんが順調にがんばっているんだなーという気持ち。
それにしても、ステップ3へすすむというのは、いままでのステップ1からステップ2へ進んだ時とはちょっとわけが違います。
そもそもステップ1は午前中だけ別居。
ステップ2は午後も屋外にいるときは別居。その後の室内や夜間は同居でした。
ところが!
ステップ3では屋外ではいっしょにいますが、室内に入ってからと、夜間は別居です。
独り立ちする前には昼間にも見られていた授乳も、今は夜間のみになっていました。
そんな授乳の機会が多く見られる夜間に別居させるのです。
なんとなく不安でしょ?
夜眠る時もママがいない。
おっぱいも飲めない。
まだ1歳半ちょい前のちびっ子です。動揺するんじゃないかな?
シャンシャン大丈夫かな??
と心配ばかりが先に立ちます。
でも大丈夫。
シャンシャンには心強い味方がいます!
上野動物園のやさしさに感謝。
上野動物園で進めているジャイアントパンダ「シャンシャン」のひとり立ち準備について経緯と状況をお伝えします。
■ジャイアントパンダの子どもへの攻撃
ジャイアントパンダは、オスもメスも単独で生活する動物です。幼いときは母親やきょうだいといっしょに過ごすこともありますが、成獣になると、親子などの血縁関係のある個体どうしでも、食べ物や縄張りを争うきびしい生活を送ります。
単独生活をする動物の親子がわかれる時期は突然訪れることが多く、母親はある日突然、子に対する態度を豹変させます。執拗なまでに攻撃的な態度を示して子のひとり立ちを促し、自分の縄張りから追い出します。野生のジャイアントパンダの場合、その変化は1歳半から2歳の時期に訪れることが今までの調査研究からわかっています。
動物園では広大な飼育環境を用意することがむずかしいため、自然なひとり立ちを迎えさせようとすると、攻撃的になった母親が限られた空間の中で子に致命的なケガを負わせることも考えられます。
■シャンシャンのひとり立ち開始
上野動物園のシャンシャンも、1歳半を迎える2018年12月以降、突然親子わかれの時期が訪れると考えられます。2018年10月初めにシャンシャンが成獣と同じものを食べるようになったこと、シンシンからの授乳の時間が徐々に短くなり、ときには授乳を中断するようすが見られ始めたこと、また、栄養補助のための人工乳をシャンシャンが飲めるようになったことから、ひとり立ちへのステップを進めることにしました。
国内外でジャイアントパンダを飼育している施設では、動物の成長を見きわめ、1歳から1歳半の間で離乳と親子分離をおこなっています。上野動物園でもシャンシャンが安全にひとり立ちを終えることができるよう、計画にもとづいてステップを踏ませることにしました。
■ジャイアントパンダの成獣の行動
ジャイアントパンダの成獣は栄養価の低いタケやササを主食にしているため、活動している時間のほとんどを採食に費やし、その他の時間は休息して(寝て)過ごします。これはパンダが無駄なエネルギーを使わず効率的にくらしていくために、本来もっている生態です。シャンシャンも成長にともなって遊ぶ時間が減るかわりに、タケやササを食べる時間が多くなり、1日の行動も成獣に近づいてきました。
■現在の状況
成長したシャンシャンが母親シンシンとじゃれあうなどの行動を見せるのは、ひとり立ちステップを始める前も1日に1時間程度でした。ステップを進めている今も、授乳時を含めて状況は変わっていません。
放飼場に単独で出たシャンシャンがうろうろ歩き回ったり、シンシンといっしょになると後をついて回ったりする姿も見られますが、一時的にしか観察されず、しばらくすると落ち着いてえさを食べたり、休息をとったりしています。
かわいそうに見えるとのご意見もいただいていますが、単独で生活する動物の成長にあたって今が重要な時期であり、突然訪れる母親の行動変化にシャンシャンが直面する事態を避けるためにも、飼育下という人為的な環境ではひとり立ちのステップを計画的に進めることが最善の方法と判断しました。なお、シャンシャンの食欲や体重変化、糞の状態、24時間の行動を慎重に観察しており、健康上問題のないことをつねに確認しながらステップを進めています。
ジャイアントパンダという動物の特性、そして飼育下という状況をご理解いただくとともに、ジャイアントパンダ「シャンシャン」の成長を温かく見守ってくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
☆UENO-PANDA.JPより。
シャンシャンがステップ3へすすむことが発表されると同時に、上記の情報もアップされました。
シャンシャンの今の状況と、なぜ親子が離れ離れにならないといけないかという経緯の説明。
パンダは単独で生きていく動物だということ。
親子でも厳しい縄張り争いがあること。
ともすると親が子を攻撃することもあること。
独り立ちの必要性が、きちんと筋道を立てて、とってもわかりやすく書かれています。
少し調べればわかることではあると思うのですが、こういった公式に発表されたものだと説得力があります。
ひとりだち開始時にはとくに何も案内がなかったのに今発表されたということは。
おそらく、相当な数の意見や批判や抗議があったんじゃないでしょうか。
・・・と想像してみる。笑
かわいそうに見えるっていうのは私も何度も思ったことだから、気持ちはすごくわかる。
さすがに、かわいそうだから独り立ちをやめる ってわけにはいかないだろうと思うから、抗議などはしていないけど。
いろんな意見を受け止めて、動物園側として、こうやってきちんと説明をしてくれる、またはそういった姿勢をみせてくれること。
とてもありがたいことだなーと思います。
見てるだけしかできない私たち。
そして実際にシャンシャンと接して、責任がつきまとう動物園の方々。
立場は全然違うんだけど、見ている側の気持ちにも配慮してくださっているのだと思うと・・・。
感謝しかないです。
こんな動物園の方々や飼育員さんがついているんだから大丈夫でしょー!
と今は思います。
ひとりだち3週目の様子。
ずーーーっとずーーーーーっとシャンシャンにはりついて様子を見ていられたらいんだけど。
そういうわけにもいかねぇから、見ている範囲で。
3週目のシャンシャンは、私の目にはとても落ち着いて見えました。
ちゃんと朝ごはん食べて。
食べたらお昼寝して。
14時過ぎに起きて、しばらくドアの周りをうろついて。
という毎日。
週の半ばには、カラスさんと遊んでいる様子も見られました。
カラスさんったらさ、シャンシャンが追いかけると逃げるのに。
シャンシャンが別のことしているとちょっかい出してくるのね!笑
かまってちゃん♪
シャンシャンはカラスさんに耳をつんつんされても怒らないイイ子♡
そしてお部屋に戻ってからも、シンシンとは安定した距離を保っています。
それぞれ別の場所で竹をもぐもぐしたり。
シンシンはいつも通り食欲に忠実に過ごしていますが、シャンシャンが部屋に戻ってくると、隣の部屋からシャンシャンがいる部屋にやってきます。
とはいえ、以前のようにおしりチェックをしたりするわけではなくただ食べていたり、おなかいっぱいになると眠ったりします。
シャンシャンも以前のようにシンシンにしつこくちょっかい出したりはしません。
なんとなーくシンシンの様子をうかがいつつ、少しずつ距離を詰めてみたり。
時々隣どうしや、前後に並んでみたり。
くっついてお食事をしているところを見るととってもかわいいいぃぃぃぃ♡
たまに、シンシンをソファがわりにしているみたいに、もたれかかってる姿とか見るときゅんとします。
どれもこれも目に焼き付けておかないとね!
もしかしたら。
室内で親子がいっしょにいるところを見るの、これが最後かもしれない。
と思って泣きそうになった11月30日の写真。
シャンシャンひとりだち計画3週目の感想。
私、正直いまだにあの仲良し親子が離れ離れになることについてはさみしく思っています。
でもひとりだちに納得していないわけではないのです。
乳幼児のときにひとりだちする習慣がない人間ならではの、心の準備に時間がかかる感じ。
考え方を改めなくては。
多分、シンシンやシャンシャンのほうがよっぽど肝が据わっているんじゃないかしら。
自分の気持ちがいっぱいいっぱいになると最近よく考えること。
シャンシャンにとっての幸せってなんだろう?
勝手に、ずっとシンシンと一緒にいることと思い込んでたけど、きっとそうじゃない。
無事に親離れして。
(ほんとはさみしくてイヤだけど)中国に行って、ほかのパンダと出会って、友達になって。
そんで大人になって、リーリーみたいなステキなパンダとめぐりあって、シャンシャンみたいなかわいい子を産んで。
シンシンみたいなチャーミングな素晴らしいお母さんになる!!
そしてまた上野に戻ってきてくれたら・・・どれだけ最高か!!!
あれ?シャンシャンの幸せを考えているつもりが、結局は私の希望の話になってしまった。おかしいな。
シャンシャンにはこれから毎日パンダらしく楽しく幸せな毎日を過ごしてほしい。
独り立ちはそのための第一歩なんだよね。
できるだけ辛い思いをせずに、スムーズにすすみますように。
飼育員さんよろしく!
パンダの神様たのむよ!!
見ている我々も念を送りましょう。
シャンちゃんならできる!!!
シャンシャンふぁいと!!!
コメント
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