みどりさんとパンダと

中国にいるシャンシャンに会いに行こう。四川省雅安碧峰峡への旅。

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你好!
11月とは思えない気温ですが、いかがお過ごしでしょうか。
なんだか春と秋ってとても短くなってしまったような・・・。これが温暖化ってやつか。


上野でカリスマアイドルパンダとして活躍していたシャンシャンが、中国へ引っ越しをしてからもう8か月以上が経過しました。

あの日、2月21日。
生まれてからずっと上野にいたシャンシャンが、初めて外に出た日。

そのまま上野を出て、東京を出て、日本を出て、中国へ旅立った日。

思い出すといまだに涙がでてくるなぁ。

シャンシャンが幸せに暮らすための旅立ちだってわかっているはずなのに、さみしくて辛かったよ。

シャンシャンも知らない場所や大きな音や、初めての飛行機と見たことない人たちがいっぱいで怖かったよね。本当によくがんばったよね。我々人間もシャンシャンもよくがんばった。


そこからは、なにか情報が出ていないか、ネットやSNSをあさる日々。
想像以上にシャンシャンの状況を知ることができなくてやきもきしたことも。


そして、2023年10月8日。シャンシャンはゆっくりゆっくり雅安の環境に慣れて、無事公開されました!

公開された映像を見て、変わらないかわいさに安心しました。そして私はいてもたってもいられず、中国への旅を決意したのでした。

※以下、2023年11月時点の情報です。中国はいろんなことがすぐ変更されるので最新情報確認お願いします。


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中国へ行く前の準備について。

ビザが必要になったため、なんとなくハードルが高く思える中国旅行ですが、行ってしまえばなんてことはありません。中国の方は声が大きいからびっくりすることもありますが、実に親切な方が多いです。
とはいえ、ある程度準備は必要になります。


①まずはビザ!
ビザセンターの予約を早めに入れましょう。


②中国で使える電子マネー 支付宝(Alipay / アリペイ)と微信支付(WeChat Pay / ウィーチャットペイ)の登録。

以前は中国国内の銀行口座がないと使えなかったのですが、最近は日本のクレジットカードも登録できるようになったので、事前に日本で紐づけして使えるようにしておきましょう。
私が登録した時は、パスポートの写真を送信したり、顔認証が必要でした。


③中国で使える通信手段を用意する。
今回はeSIMにしたので、SIMカードの入れ替えも不要で、出発前の空港で少し設定をするだけで問題なく使用可能でした。

日本にいる時にAmazonなどでSIMを入手しておけば、だいたいTwitter(X?)やYouTubeなども使えるものを選べるかと思います。

※中国でタクシー配車アプリなどを使う場合に、現地電話番号が必要になることがあるので、心配な場合は電話番号つきのSIMを事前に用意したほうがいいかもしれません。


空港から成都の街への移動。

雅安の最寄の空港である成都の空港は2つあります。

中国内で乗り継ぎをされる場合は、以前からある成都双流国際空港に到着することもあるかと思いますが、日本からの直行便ですと、成都天府国際空港に到着することが多いです。


天府国際空港はここらへん。
成都の街中からはだいぶ距離があります。

最近できた新しい空港なので、当然のことながらピッカピカでキレイ。
そしてまだ人が少ないです。



到着し、出口を出るとなんともスッキリした空間が広がっています。

一応、コンビニと両替所がありました。

この空港から街中へ出るには、地下鉄もしくはタクシーに乗ることになります。

地下鉄で街へ出る場合。


空港と成都の街中を結んでいる地下鉄は、18号線です。


終点の地下鉄の南駅と、雅安まで行く高速鉄道の成都南駅はつながっているので便利です。
結構歩くけど!



地下鉄のチケットはカード型。
入る時はタッチして、出る時は回収されます。

またチケットは券売機で現金もしくはAlipayやWeChat Payを使って買うことができます。



ピカピカの駅に、完璧なホームドア。



車内もきれい。


プラスチックの椅子なので、座り心地は普通です。
ドア付近にはスーツケースなど大きな荷物を置けるスペースもあり、旅行者にも優しい。

運賃はなんと10元!
1時間弱くらい乗るので、とても安く感じます。

タクシーで街に出る場合。


現時点で、日本からの直行便は夜遅く到着します。
到着が夜遅くなる場合、タクシーという手もあります。

遅い時間でもタクシー乗り場にはタクシーがたくさん停まってお客さんを待っています。


また、タクシー乗り場には、主要な場所への距離とだいたいの金額の目安の記載もあります。

成都市街だと200元かかるかかからないか…といった感じ。
地下鉄と比べるとだいぶ高くは感じますが、疲れてて、ホテルへ直で行きたいって時にはいいです。

タクシーの運転手さんにもいろんな人がいて、たばこ吸いまくりの人や、ものすごくスピードを出す人などがいます。


共通しているのは、お客さんが乗っていようと、電話で誰かとでっかい声で話をしているってこと!

そして、こちらが中国語があまりわからないと知っても、とにかく早口の中国語で話しかけてくるってこと!!

成都から雅安までの移動。

成都から雅安までは約150キロ離れています。

移動方法としては車もしくはバスに乗って移動するか、高速鉄道に乗って移動するかどちらかかと思います。

私は車での移動は未経験のため、高速鉄道での移動について書いてみたいと思います。

まずはチケットを買う。

チケットは、駅の窓口で買うことができます。
駅にある券売機を操作してみましたが、自動の券売機は中国の身分証がないと購入できなかったので、有人の窓口に行ってみましょう。

ただ、直前だと席がない場合もあるため、予約をするのが安心!


https://jp.trip.com/

トリップドットコムを使って、日本からでも予約可能です。

こちらの【列車】から高速鉄道の予約が可能です。



また、携程旅行 https://www.ctrip.com/ というサイトやアプリを使用すると、トリップドットコムで売り切れていた場合でも予約できる場合があります。

また、成都ジャイアントパンダ繁育研究基地の入園予約などもできるので便利です。
※中国の電話番号が必要

駅から高速鉄道に乗ってみよう。


どーん。成都南駅。
中国の駅、大きいの。

トリップドットコムなどでチケットを購入した場合、現地で引き換える必要がないeチケットになります。

駅の中に入ると、すぐに自動改札がありますが、そこからは入れません。

端っこの方に係員の人がいるブースがあるので、そちらでパスポートを読み取ってもらい、入場します。


入場するとすぐ、荷物の検査があります。
空港みたいな感じ。

人間も、金属探知機をくぐったうえで、台の上に立たされてベタベタ触られます。ちゃんとチェックしてる!

ちなみに、持ち込みができないものも結構あるので気を付けたほうがいいです。
150グラム以上のスプレー缶がダメみたいで、整髪料が没収されましたw

駅の中は広くてキレイ。
ベンチもたくさんあるし、コンビニやちょっとした飲食店などもあります。

時間が近づいてきたら、電光掲示板で自分が乗る便の乗車口を確認します。
電車に乗れるのは結構直前かも。


こんな感じで、これまた自動改札機が並んでるのですが、私たちは使えません。

右端にある機械&扉の場所に、係員の人が来てくれるので、またしてもパスポートを読み取ってホームへ向かいます。


これが高速鉄道。シャンシャンがいる雅安まで連れてってくれる天府号!

思いのほか短くて、4両くらい。


中はこんな感じ。
広くてスッキリしてる。
トイレもあります。

地下鉄と同じく、ドア付近に大きい荷物置き場があります。


乗ったら腹ごしらえとかしちゃいますね。

相席になった、英語ができるお姉さんに、日本から来たんですか?シャンシャン見に行くの?って聞かれて、シャンシャンの知名度の高さを改めて知りました。かわいいもんねぇ♡

成都南駅から、雅安まで1時間20分くらい。運賃は50元前後なので、日本円で1000円ちょっと。
中国は交通手段の金額がとても安いです。

そうこうしているうちにあっという間に雅安に到着。

出口では、パスポートが必要な場合と、パスポート見ないで出してくれる時の両方がありました。適当か。笑



雅安駅に到着です。
シャンシャンにどんどん近づいてきた!


駅の出口を出たところに、ちょっとしたお店がありました。
そしていたるところがパンダ!
さすが雅安。


雅安からシャンシャンまで♡


雅安に到着し、ここからシャンシャンまではあともう少しかかります。


パンダバスに乗れば碧峰峡まで行けそう。だいたい30分に1本出てるっぽい
。乗ってないのでわからないけど、山の中で黄色いバンをたくさん見たから多分それだと思う。

私は朝一からシャンシャンに会いたかったから、バスではなくタクシーで行く!


タクシー乗り場は下です。
パンダかわいい。


薄暗いながらも、雨にぬれずにタクシーに乗れる屋根付きタクシー乗り場。

雅安駅や、雅安の街中のホテルから碧峰峡まではだいたい50~60元。
メーターで行っても、運転手さんの言い値でもだいたいこれくらい。
みんなぼったくったりしないのね。

※基地から帰ってくるとき、チケットセンター付近で待っているタクシーはちょっと高く言ってくるかも。でも70元とか80元とか。でも帰りのタクシーないのが一番怖いから、ちょっと高いくらい全然いいやって思った。


タクシーに碧峰峡までって伝えると、ここで下ろしてくれます。

シャンシャンがいる、中国大熊猫保護研究中心 雅安碧峰峡基地までは直接行きません。
まずはここでチケットを買って、バスに乗って、雅安碧峰峡パンダ基地まで行くのです。


この窓口で、パンダって言えば、チケットが買えます。
100元。

基本アリペイかウィーチャットペイ。
※でも現金でも行けると思う。シャンシャン前で出会った方、スマホ持ってなくて現金でずっと過ごしてた。すごい!


チケット。結構しっかりした紙です。
ここについてるバーコードで基地に入場したり、バスに乗ったりします。



碧峰峡の地図。
とっても広い。わたしはパンダしか見たことがないけども。


チケットを買ったら、バスに乗って基地に向かいます。

チケットカウンターから右手に進んで坂を少し下ると、こういったお店があります。
食べるものだったりおみやげだったり。


パンダグッズもたくさん。
中国のパンダファンの方は、パンダのカチューシャとかつけてる人たくさんいるね。


お店を通り過ぎるとすぐこの看板。
バス乗り場です。


ここでチケットのバーコードを読み込んで(お姉さんがやってくれる)改札を通過し、バスに乗り込みます。


パンダのバス。
勝手に乗り込んでいきます。おじさんが、このバスだよって案内してくれることもある。


好きなところに座ってOK。
困ったところは、人がいっぱいにならないとなかなか発車しないところ。


このゲートを抜けて、出発!

山道をくねくね。
結構狭い道なのに、スピード出してて怖くなる時も。
でも慣れたもんで、対向車が来るときはちゃんと止まるのよね。


終点。
ここでみんなバスを降りて、歩いて向かいます。
門の前で下ろしてくれるといいのにね。


この屋根が付いた道を、てくてく歩いて1~2分。
緑がキレイ。


ついにやってきました。
中国大熊猫保護研究中心 雅安基地!
シャンシャン!!!


入口を入ったら、すぐ左手に園内のカートの乗車券売り場があります。
1人一周20元です。
ここはWeChat Payで払います。たまにWeChat Payが使えないときがあり、現金でも受け取ってくれました。


カートに乗り込み、お兄さんにシャンシャンと言うと、シャンシャンのいるところまで連れってってくれます。


ここが!
シャンシャンの!!
いるところの入り口!!!!
ドキドキしてくるよね。


これがシャンシャンがいらっしゃる豹子山の看板。



ここにシャンシャンがいる!
奥には飼育員さんがいる!



左手のガラスに覆われている庭が全部シャンシャンのお庭。


シャンシャンのお名前が・・・
上野動物園で生まれたかわいこちゃんって書いてある!


シャンシャンがお食事をなさるステージ。
想像以上に近いです。


タケノコを食べるシャンシャン。
元気そう。
久しぶりに会えてうれしい。感無量。
多分変な声出てたし、涙も汗も鼻水もよだれも出てたはず。こわ・・・。


やだもう、ほんとかわいいわね。シャンシャンったら。


おいしいね!

おいしい時に上を向いたり、目をつぶったりするところ、変わってないね。


上野では考えられなかった、大きなりんご。


だんご?ケーキ?みたいなのも両手に持って、おいしそうに食べてた。



朝ごはんを食べ終えたシャンシャンは、こちらからは見えない山の奥へ消えていきました。
雅安でのシャンシャンは、もう行動パターンのようなものができてるみたい。

久しぶりの再会の余韻にひたってぼーっとしていた私に、シャンシャンを見に来ていた中国の方や、警備員の方が色々教えてくれました。


朝ごはん食べたら、しばらく出てこないよ。次は14時過ぎと15時半だよって。

みんな親切。


休憩してて、急にシャンシャンが出てきた時には、呼びに来てくれたり。

よく見える場所をゆずってくれたり、椅子を貸してくれたり。

中国ってなんとなく怖いとか、自己中とかイメージをよく見るけど、中国って国の表面しか見てなかったんだなって思う。
ってか国っていう大きなものでくくるのが間違ってて、中国にはものすごくいい人がたっくさんいるんだ!

もしくはシャンシャンのかわいさや、醸し出す空気がみんなを優しくさせるのかしら。


飼育員さんもフレンドリーで、いろんな話をしてくれて、次はいつ来るんだ?来月か?って聞かれたけど、たぶん次は来年になっちゃうな。それまでシャンシャンをよろしくねって伝えられてよかった。

みなさんありがとう!


木に手をあてて話をしているみたいなシャンシャン。木登りしたいのかな?

滞在している間、いろんなシャンちゃんを見れて本当にうれしかった。
時間はかかったけど、中国の環境にも人にも食べ物にも慣れたんだね。

よく食べて、まんまるで、かわいくて、きれいになったシャンちゃん。

2月のあの日に、泣きながらシャンちゃんが乗った飛行機を、フライトレーダーでストーカーのように追いかけていた私はもう吹っ飛んだよ。

シャンちゃん、えらいね!
生まれ育った土地から離れて、毎日生きていてくれるだけでエライのに。
ごはんもおいしく食べて、しかも毎日かわいいんだからえらすぎる!!

これからも元気に、いろんな人をメロメロにしちゃってね。

また会いにくるね。


おしまいに。

ここまで長々と書いてきましたが、とにかく雅安はいいところです。
空気もいいし、人もいい。食べ物もおいしい!

わたしは、中国でみんなに愛されて大事にされているシャンシャンをこの目で見れて本当によかった!
距離的には上野と比較にならないくらい遠いけど、行ってよかった!!

シャンシャンに会いたい方は、ぜひとも一度行ってみてほしいです。

感情にまかせて書いてしまったのでわかりにくいかもしれませんが、どなたかのお役に立てば幸いです。

ではまた。

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